テクニカル三友で輝くシャインを順にご紹介していきます。
今回登場するのはスーギャンさん。
※スーギャンさんは筆者が勝手につけたあだ名です。
外国の方ではありません。
溶接歴20年のスーギャンさんですが、テクニカル三友で働くことになったのには意外な理由がありました。
薄物溶接の大ベテランは、なぜテクニカル三友を働く場所として選び、20年以上のときを過ごしてきたのでしょうか?
さっそく聞いてみましょう!
入社のきっかけを教えてください
すぐにどこかに就職しないといけない状況になってしまって、即入社できるところを探したらここだったという感じです。
ものづくりが好きとか、製造業で働きたいとか、そういう積極的な理由ではありません。
意外です!
でも入ってみたらどうでしたか?
前職は飲食店の料理人でした。
だからまったくの畑違いでしたが、四の五の言っていられないので、とにかく仕事を覚えないといけないと必死でした。
ただひたすら仕事をしていたら、それなりにできるようになったと思います。
進路に迷っている人が飛び込んでみたら、スーギャンさんのようにできるようになるでしょうか?
少しはものづくりに興味がある人のほうがいいとは思います。
でも、まったく興味なしからのスタートで20年働いている人もいますよ、とは言えますね。
社内でも指折りの溶接の達人であるスーギャンさんですが、仕事のやりがいを感じるのはどのようなときですか?
ステンレスの薄物に関しては私、アルミはトオーマさん(同じく歴20年の溶接職人)と、それぞれ得意なジャンルがあります。
ドレンボックスは私が社内で一番数をこなしているので、一番きれいに溶接できる自負があります。
溶接の際に穴をあけずに金属板をくっつけるのが、薄物担当の腕の見せどころです。
私が溶接した製品は、仕上げもなくそのまま使われます。
ということは、この出来上がりをそのまま他人に見られるわけで、見た目がきれいでないと恥ずかしいのです。
製品の美しさへのこだわりを感じます。
それはこの仕事への適性があると言えるように思いますが、いかがですか?
細かい作業はたぶん得意なほうだと思います。
あと、集中力と忍耐力は人よりあるかもしれません。
細かい作業が得意で、集中力と忍耐力……
ほかに必要なものはありますか?
言葉にするのは難しいのですが、多少のセンスは必要だと感じます。
たとえばグラインダーでの仕上げにしても、センスの良し悪しは見た目にダイレクトに影響するのです。
トオーマさんやオーティーさん(歴10年の溶接職人)は仕上げが上手だなと思います。
スーギャンさんのような達人になるために、これから職人を目指す人は何をしたらよいですか?
探求心を持って自分で試してみると、どんどん上達していきます。
金属板をひずませずに寸法を維持するために、どういう順番で加工するのが最良なのか。
溶接した部分がきれいな金色になるようにするには、どういう環境でどのように作業すればよいのか。
自分でやってみて、探し出していくことが大切です。
スーギャンさんの実際の作業風景はこちらの動画で見られます↓
料理人から溶接職人へと異色の経歴をたどったスーギャンさん。
製品の美しさへのこだわり、忍耐力、集中力、センスと探求心を持っており、溶接職人になるのは必然だったのかもしれません。
現在は、羽島工場の大黒柱として活躍中です。
あなたにも実はものづくりの適性があって、長く働き続けられるかもしれませんよ。
思い切って、飛び込んでみませんか?